2023/12/24
近年の情報技術(IT)の進歩は、各種産業やライフラインの効率化に大いに貢献していますが、その一方で、IT・通信環境の複雑化が進行しています。特にITセキュリティの確保は重要な課題となり、その一環としてutm(UnifiedThreatManagement)が注意を集めています。utmは、異なる種類の脅威に対抗するための様々なセキュリティ機能を一つのシステムに統合したもので、ファイアウォールや侵入防止システム、ウィルス対策、スパム対策、VPN(仮想プライベートネットワーク)等の機能がひとつにまとまっています。各企業・組織などにおける情報管理において、セキュリティ対策は極めて重要であり、uttamによってこれらの運用・管理が一元化され、効率的なセキュリティ対策を実現可能とします。
さらに、utmはネットワーク全体のセキュリティを強化します。従来のセキュリティ対策はデバイスごと、または個々のネットワークごとに施されることが多かったのですが、utmを採用することで、全体の視野から脅威を検知、対応することが可能となります。これは、サーバーやネットワーク間での情報の流れを一元的に管理し、異常な通信をすばやく見つけ出すことができるからです。また、このような効率的なセキュリティ対策は、ネットワーク運用の課題解決にもつながると言えます。
運用者は、セキュリティ管理のための複数のシステムや機器の監視、調整に手間取ることなく、組織全体のIT・通信環境の最適化に専念することができます。このように、utmはセキュリティとネットワーク運用の効率化を両立する重要な手段であり、IT・通信環境の複雑化が進む現在、その重要性はますます高まっています。IT・通信関連のプロフェッショナルであれば、utmの導入と運用を前提としたセキュリティ対策の設計、実装が求められるでしょう。